#2「内発的動機付けの重要性の理解不足」
「ファミスタ」というゲームをご存知か。好きに選手を選び、思い通りにプレーする野球ゲームだ。打撃や走塁だけでなく、ピッチャーや野手もすべて自らのコントローラーで操作できる。アンダー世代のコーチには数多くの「勘違いファミスタ監督」が存在する。コート上の全ての選手を思い通りに動かし、(自分のお陰で)勝利に導いていると思い込んでいるコーチだ。このようなコーチの多くが、思い通りにプレーができないとものすごい勢いで選手を罵倒する。羽をもがれた迷える選手たちは、罵倒されるのを恐れながら、言われた通りに動くことしかできない「駒」となる。「プレーヤー」と「駒」とは正反対の意味をもつ。ファミスタ監督は心理学を一から学ぶことをおすすめしたい。 重要なのは「内発的動機付け」の理解である。 これは賞罰等外的な要因に影響されない心と身体の底から湧き出るモチベーションをうまく引き出すことである。指導においてはモチベーションを引き出すことが前提であり、その上で必要なバスケの技術や考え方を指導していく。指導者は常に「モチベーター」であれ。
#3「子どもの発達段階の理解不足」
#4「系統性・多様性ある指導体系の理解不足」
#5「南ジャンプスよ、パイオニアとなれ」
#6 EPILOGUE