interview

#4「系統性・多様性ある指導体系の理解不足」

「子育て四訓」をご存知か。①   乳児はしっかり肌を離すな②   幼児は肌を離せ、手を離すな③   少年は手を離せ、目を離すな④   青年は目を話せ、心を離すな
 アンダー世代の選手は②と③の間にいる。まさにアンダー世代の選手に対して手(低学年)や目(高学年)を離してはいけない。 小学校1年生の年度当初の教室はまさに「動物園」である。多様な幼稚園、保育所の中で育った子どもたちはまるで動物のように勝手に動き出す。バスケを始める年代、その子のもつ運動能力、家庭環境など、バスケを始めたばかりの子どもたちの集団は、小学校1年生が始まったばかりの教室のカオス状態と重なる。そこでの手厚い指導が、その後の子どもたちのバスケ人生に大きな影響を及ぼすことは間違いない。 また、前章で述べた通り、バスケの指導も発達段階の意識が重要となる。実際、小学校1年生の児童には子育てや児童の指導経験豊富な保護者を始め、支援員さんや非常勤の方など、多くの人を充てて指導を展開する。アンダー世代のバスケの指導においても、いや、アンダー世代だからこそ、多様性と系統性の両面を理解した上での指導が不可欠となるのである。中島みゆきではないが、縦の糸と横の糸を織りなすことで(多くの指導者が多くの角度から指導を展開することで)しなやかで強固な布となり、そこから子どもが落ちこぼれることを防ぐ。そういう意味では指導体制を保つコーチの数ということも問題になろうか。

#5「南ジャンプスよ、パイオニアとなれ」

#6  EPILOGUE

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