interview

Mj Interview vol.03
「信州ブレイブウォリアーズ」代表 片貝雅彦


Masahiko Katakai Interview 5
スポーツビジネスの原点

巡り合わせは偶然ではなく必然
「チャンス」はすぐそこにある

ジャーナリズムの名門校を卒業し、新聞社のインターンを経て、仕事として選んだのはABAのチーム運営だった。

「ネバダ大学を卒業後は、西海岸だけでなく、東海岸を見てみたいと思うようになり、片道乗り捨てのトラックをレンタルし、6日間かけて単身移住しました。首都、ワシントンDCで2年間過ごした後、スポーツジャーナリストの職を求めてニューヨークへ。ここでは、日本の新聞社の支社の門を叩き、インターンとして約半年間お世話になりました。この間の取材活動で得た人脈で、バスケットボールの独立リーグ[ABA]に新規参入するチームの運営に携われるオファーをいただきました。最初の数カ月は交通費のみの無償労働。ただ、何が何でもチームを開幕までに作り上げ、その後も存続させようと3人ほどしかいなかったスタッフで、何でもやります精神でガムシャラに働きました。毎日の練習帯同、練習着やユニフォームの洗濯、練習・試合会場の予約、遠征試合の旅程計画、移動宿泊手配、スポンサーとチケットセールス、集客プロモーション活動、広報業務などなど。後に給料をいただけるようになり、初めてスポーツの仕事で生活できるようになった喜びは今でも忘れません。2004年のことです。

 その後、立ち上げから2シーズンで、オーナーの意向によりチームは解散・消滅してしまいましたが、世界随一のエンターテインメントの街ニューヨークで、誰も見向きもしないマイナー中のマイナー独立リーグABAのチーム運営の経験が、私の原点といっても過言ではありません」

続く・・・

Masahiko Katakai Interview 6
大事なこと

Masahiko Katakai Profile
1978年生まれ、群馬県高崎市出身。米国ネバダ大学リノ校卒。
2004年から米国バスケットボール独立リーグABAのクラブ「ハーレムリバイバル」創設運営スタッフとして勤務。2008年に帰国し、旧プロリーグ ㈱日本プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」に入社。2010年に株式会社信州スポーツスピリットの経営統括責任者に就任する。2011年にプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」をbjリーグに参戦させ、2012年に同社代表取締役社長に就任し、現在に至る。2016年の男子プロバスケットボール新リーグ「Bリーグ」誕生に伴い、ウォリアーズをB2(2部)中地区に参戦させ、自身は公益社団法人ジャパンプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」理事に就任する(2019年9月退任)。翌2017年には一般社団法人信州スポーツアカデミーを設立し、代表理事に。一般社団法人長野県バスケットボール協会でも理事となる。2019年 4月、Bリーグ参戦後初となるB2中地区優勝。2019年 5月、クラブ創設初となるB2リーグ優勝を果たす。さらに2020年 4月、Bリーグ参戦4季目で2季連続の中地区優勝、最終順位リーグ1位となり、クラブ史上初めてB1ライセンスが交付され、来季2020-21シーズンのB1昇格が決定。
今季10周年目を迎えるウォリアーズは、日本一のバスケットボールクラブを目指し地域愛着活動を続けており、その先頭で陣頭指揮をとっている。

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