Mj Interview vol.03
「信州ブレイブウォリアーズ」代表 片貝雅彦
Masahiko Katakai Interview 6
大事なこと
国や地域が変わったとしても
「核」となる部分は変わらない
その後、帰国した片貝社長はbjリーグの事務局を経て、信州でバスケチームの運営をすることに。アメリカでのチーム運営と違いはあったんだろうか。
「違いはありません。
日本人とアメリカ人のスポーツの捉え方、それぞれの国におけるスポーツの生い立ちや歴史、スケールの違いはあるものの、どの国でもファンあってのプロスポーツチームであるという点は変わらず、応援してくれる人、支援してくれる行政や商工団体、会社や団体をいかに巻き込み、その地域の文化として創造・醸成していくかという核となる部分は変わらないです」
33歳という年齢で信州で責任者に就任。当時考えていたことと変わらず、現在も大事にしていることがあるという。
「ファン・ブースターあってのプロスポーツで、『なくてもいいもの』から『なくてはならないもの』にどうやって作り上げていくかを考え続け、それには地域活動を実行していくことだと思っています。ウォリアーズに携わってくださる人の輪が広がっても『公共性』を大事にしてファンやブースターが主役になれる、皆が【私のチーム】と思っていただける価値を創造し続けることです」
続く・・・
Masahiko Katakai Interview 7
変化を越えて未来へ
Masahiko Katakai Profile
1978年生まれ、群馬県高崎市出身。米国ネバダ大学リノ校卒。
2004年から米国バスケットボール独立リーグABAのクラブ「ハーレムリバイバル」創設運営スタッフとして勤務。2008年に帰国し、旧プロリーグ ㈱日本プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」に入社。2010年に株式会社信州スポーツスピリットの経営統括責任者に就任する。2011年にプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」をbjリーグに参戦させ、2012年に同社代表取締役社長に就任し、現在に至る。2016年の男子プロバスケットボール新リーグ「Bリーグ」誕生に伴い、ウォリアーズをB2(2部)中地区に参戦させ、自身は公益社団法人ジャパンプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」理事に就任する(2019年9月退任)。翌2017年には一般社団法人信州スポーツアカデミーを設立し、代表理事に。一般社団法人長野県バスケットボール協会でも理事となる。2019年 4月、Bリーグ参戦後初となるB2中地区優勝。2019年 5月、クラブ創設初となるB2リーグ優勝を果たす。さらに2020年 4月、Bリーグ参戦4季目で2季連続の中地区優勝、最終順位リーグ1位となり、クラブ史上初めてB1ライセンスが交付され、来季2020-21シーズンのB1昇格が決定。
今季10周年目を迎えるウォリアーズは、日本一のバスケットボールクラブを目指し地域愛着活動を続けており、その先頭で陣頭指揮をとっている。