interview

Mj Interview vol.03
「信州ブレイブウォリアーズ」代表 片貝雅彦


Masahiko Katakai Interview 7
変化を越えて未来へ

2020年の大変革に対処をしつつ
掲げた信州の未来を作る3大構想


新型コロナウイルスの影響で、社会全体が変化せざるを得なくなっている今、B1への挑戦と重なり、舵取りはこれまで以上に大変だといえる。B1初昇格とクラブ創設10年の節目を、どうマネジメントしていくのだろうか。

「新型コロナウイルスはこれまでの資本主義の在り方、近代社会の作り方、現代経済の動き方を変えました。スポーツ界も無論影響を受け、対応を余儀なくされています。この状況をプラスに変えるには、これまでの常識を捨て、発想の転換、新たなアイデアを生み出しつつも、これまでの企業理念やスポーツ、プロバスケットボールクラブの存在意義、商売の原則等を再確認する良い機会でもあります。と同時に、命を危険にさらすウイルスが目に見えないだけに、世界・国内・県内情勢や対策の情報を、いち早く入手し、順応できるようアンテナを高く張っておく必要があります。要は、自らの立場や置かれている環境や積上げてきたものの本質を再確認し、守り、継続することと、新しく挑戦することをハッキリ線引きするということだと捉えています。少しずつ見えてきていることとして、これまでの文明が栄えた『密』環境が『疎』環境に変わっていき、地方都市で、ブランドイメージも年々上がり、県土面積が全国4位で、自然に囲まれ、関東圏から近い長野県には、利点しかないということ。

 商売の原理原則である[付加価値を生み出し、その価値をさらに高めて収益化する]ということができやすい環境で、ウォリアーズは『食・観光・芸術』と『バスケ』を融合・発酵させて新しい商品を提供していきます」

信州ブレイブウォリアーズは3つの構想を掲げ、地域とともに歩み始めた。ウォリアーズの今後の展望を聞いた。

「SHARENA構想(複合拠点の創設)、信州サマーリーグ構想(未来のスター選手発掘夏季短期リーグ戦)、1万人アリーナ構想(真のエンタメスポーツアリーナ新設)の3つの構想があります。人財・環境をより良く整備し、信州から世界へ羽ばたく選手、コーチ、スタッフを輩出し、その人財がまた信州にノウハウ、経験を持ち帰り、好循環を生み出せるようなクラブにウォリアーズはなります。

 引き続き、信州ブレイブウォリアーズへの応援をよろしくお願いします。是非、ウォリアーズのホームゲームで会いましょう!」

続く・・・

Masahiko Katakai Interview ENDING 
Massage for Golden Age

Masahiko Katakai Profile
1978年生まれ、群馬県高崎市出身。米国ネバダ大学リノ校卒。
2004年から米国バスケットボール独立リーグABAのクラブ「ハーレムリバイバル」創設運営スタッフとして勤務。2008年に帰国し、旧プロリーグ ㈱日本プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」に入社。2010年に株式会社信州スポーツスピリットの経営統括責任者に就任する。2011年にプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」をbjリーグに参戦させ、2012年に同社代表取締役社長に就任し、現在に至る。2016年の男子プロバスケットボール新リーグ「Bリーグ」誕生に伴い、ウォリアーズをB2(2部)中地区に参戦させ、自身は公益社団法人ジャパンプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」理事に就任する(2019年9月退任)。翌2017年には一般社団法人信州スポーツアカデミーを設立し、代表理事に。一般社団法人長野県バスケットボール協会でも理事となる。2019年 4月、Bリーグ参戦後初となるB2中地区優勝。2019年 5月、クラブ創設初となるB2リーグ優勝を果たす。さらに2020年 4月、Bリーグ参戦4季目で2季連続の中地区優勝、最終順位リーグ1位となり、クラブ史上初めてB1ライセンスが交付され、来季2020-21シーズンのB1昇格が決定。
今季10周年目を迎えるウォリアーズは、日本一のバスケットボールクラブを目指し地域愛着活動を続けており、その先頭で陣頭指揮をとっている。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。